今回のオチ、と云ふか後日談(パクりぢやないよリスペクトだよ)。在り来りですが、病気はいつ降りかかつてくるか分かりません。勿論一番困るのは病気で命を落とすことですが例へ命に別条がなくても金銭的な問題など、様々な問題が生じます。その為に平時からできることを、冒頭に述べた通り筆者の備忘録かたがたここにまとめてみたいと思ひます。
痛風の件でも述べましたが、不要不急の救急搬送は避けなければなりません。タクシー扱ひなど以ての外です。
今すぐできることは「休日診療」と地元の地域名で検索し、その相談窓口を登録しておく事です。同時に最寄りのタクシー会社を登録しておけばモアベターよ(古い)。
勿論、その番号に架けて応答することができない容体なら迷はず119番をコールしませう。
手続きの詳細については、社会保険及び国民健康保保険のHPに準じます。特に国民健康保険に関しては全く知見がありませんので、ここでは社会保険の例を前提にしてゐます。
通院から手術や入院に移行する場合や、手続きに明るい家族と同居してゐる場合は特に普段からすることはないと思ひます。
但し独居で救急搬送となつた場合は手続きが遅れることもあるでせう。事前に手続きを行ふことで窓口に払ふ額そのものを抑へられるのと後から給付で一次的に高額を全て払ふのは割と大きな差があります。最終的な額は変はりませんが、短期的なキャッシュフローで考へるとどちらが良いか比較する必要もないでせう。
高額療養費申請用紙を一組平時から携行してゐると、緊急入院や救急搬送の時に慌てずに済むのではないでせうか。
筆者が常に鞄に携行してゐる品物を列挙してみませう。近所の外出で手ブラ……もとい手ぶらで出かける場合もありますが、基本的に鞄に常備してゐる物です。今回の救急搬送から入院を経て見直しをかけて先述の高額療養費制度の用紙を追加しますが、元々は2011年3月の災害以降一貫して非常時の備へを意識してゐます。
鞄は持たない主義などと云はずに、この際持つ様にするのも如何でせうか。手ブラは着エロだけで十分です。手ブラでは出かけません。
若干趣旨が変はりますが、屋外で一人の時に被災しても水さへ確保できたらなんとか一日程度は生きてゐられる備へです。
今回の件で、そこに高額療養費制度の用紙をファスナー付きビニールに入れて追加です。また、おくすり手帳は一時期まるで医療機関の利権であるが如き扱ひでしたが、今はおくすり手帳がないと逆に手数料を取られます。安心して持ちませう。
ここに列挙した内容を面倒と思はないことが肝要です。勿論病気に罹ることは不幸であり、不幸に遭遇しないに越したことはありません。ですが、遭遇した際の困難を少しでも軽くできる様にしておいて損はありません。準備と云ふ行為その物もまた、健康に対する意識付けに繋がると云ふ考へ方もあるのではないでせうか。
また、白内障の手術後見た光に溢れる世界や長い絶食後の食事の様に、回復の喜びも存在します。それは病気に立ち向かつた者への褒賞とも云ふべき物です。その喜びを濁らせかねない不安要素を軽減し、病気を克服する日をより良き日として迎へられたらそれはそれで幸ひな事ではないでせうか。それもまた、より良い人生を送るために有用であると筆者は考へます。本稿がその一助となれば光栄です。